新しい免許試験制度

2005年10月からアマチュア無線の従事者免許試験制度のうち 電気通信術に関する部分が大きく変更されました。 無線工学については制度上の変更はありませんが3級の電波法規は電信試験に代わってモールス符号 に関する問題が出るように変更されます。
 
今までの試験制度
資 格 電気通信術(モールス通信)
第1級アマチュア無線技士 毎分60文字の欧文信号の受信
第2級アマチュア無線技士 毎分45文字の欧文信号の受信
第3級アマチュア無線技士 毎分25文字の欧文信号の受信
第4級アマチュア無線技士 無し
 
新しい試験制度
資 格 電気通信術(モールス通信)
第1級アマチュア無線技士 毎分25文字の欧文信号の受信
第2級アマチュア無線技士 毎分25文字の欧文信号の受信
第3級アマチュア無線技士 無し
第4級アマチュア無線技士 無し
 
この試験制度の変更は、世界的に無線制度の取り決めをする機関により、 従来あった「アマチュア無線従事者は電信ができること」という規則を、WRC という会議で撤廃し、アマチュア無線従事者の電信の技量の有無については国毎 に決めても良いという決定がなされた事に基づき、総務省が法令の変更をしたこと によるものです。

改正案: http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/pdf/050511_1_01.pdf
(原案通り可決)


そこで、実際には3級の場合はどのような 試験になるのかというと
 
電気通信術の実技(実際の受信)試験は無くなりますが、モールス符号の 知識があるかどうかを確かめる試験が、法規の試験の中で行われる事になります。 具体的には、例えば
問1 ・−という符号は何という文字を表すか
 1、A
 2、B
 3、C
 4、D
とか
問2 各局あて呼び出しを行う時に使用する略語はどれか
 1、−・−・ −−・−
 2、−・・ ・
 3、−−・・・ ・・・−−
 4、−−・ ・−・・
といったような問題になりそうです。

これなら音を聞き取って絵文字(・−)にするというプロセスが不要に なりますから楽になりますし、流れて行ってしまう音とは違ってゆっくり時間を かけて考え、思い出す事が出来ますから相当楽そうですね。

それに出題されるのは実際の通信に使われる略語などが多いと思いますから そういったものを幾つか覚えておけば答えられそうです。

さらに究極的には、法規の中で出題されるということですから、今までの法規の 問題を減らして電信の問題を入れる事になるのですが、今まで出題されていた 問題も重要なものばかりでしたからそんなに沢山削る事はできないハズで、 私の予想ではせいぜい2問程度ではないかと思います。

という事は、電信の問題が全く解けなくても、他の問題が全部できれば80点 は取れる訳で合格できる訳です。

今までの講習会の修了試験を(廊下で)見ていますと、皆さん15分くらいで 退室してしまうくらい良く勉強していますし、答え合わせをするのを聞いている と殆どの人が満点か、満点に近い点を取っていますから電信の問題が全くダメ でも合格点は十分取れると思います。

そこで、電信が苦手で上級に挑戦しなかったあなた!、この機会に3アマ になりませんか?

さらに、1級、2級も今までの3級と同じレベルの電信試験で良くなりました。 そこで手始めに3級を取って、次のステップでは実際に電信の交信を聞いたり やったりして電信を覚えて1級、2級を目指すというのも良いかも知れません。 是非3級になりましょう!!。


3アマになると
空中線電力が50Wまで許可されます
移動局の空中線電力の上限は50Wですから、1級でも2級でも移動する免許では 50Wまでしか許可になりません。上級の免許を持っている人でも移動50W免許 しか持っていない人は多く、電力の上ではそれらの人達と同じレベルになります。

最近は移動運用がたいへん盛んですが、移動して運用する局は全部50W以下の免許 の局ですから、パワーの上ではそれらの人と同じになります。

使用できるバンドが増えます
今まで使えなかった1.9MHzバンドと18MHzバンドが使えるように なります。1.9MHzバンドは電信専用バンドですから、電信をやらない人には あまり有り難くないのですが、18MHzバンドが使えるようになるメリットは 大きいです。

18MHzバンドは、DXバンドと言われ海外との遠距離通信バンドとして知られた 14MHzバンドと21MHzバンドの中間にあるバンドですから遠距離通信に たいへん適したバンドで、1年を通して海外の国々との通信が出来るバンドです。 また海外との通信に限らず、国内通信も21MHzバンドに似た状況で出来る 素晴らしいバンドです。この18MHzバンドが使える事になるメリットは大きい ものです。

電信(モールス符号)で通信できるようになります
4級では電信で通信したいと思っても出来ませんでしたが、3級になれば、やりたいと 思えば電信で通信ができるようになります。

最初からうまく通信する事は出来なくても、知った人に相手をしてもらって遊びで トンツーとやっているうちに符号を一つずつ覚えることも出来ます。

そのように練習で通信して26文字の符号をマスターした頃には毎分25文字の スピードは全く楽々受信できるようになっていて、次なるステップの2級、1級と 進む事も出来ます。2級、1級受験の大きな壁は電気通信術で、それさえ乗り越え られれば学科は問題集の丸暗記でも合格できます。もし上級を目指すのであれば 3級を取って電信で通信する事はおおきな足がかりになります。


ということで
みなさん、是非3アマになりましょう!!